2007/11/12
雪蟲
幼少時代、秋田に住んでいた頃。秋も深まってくると見かけた白いふわふわした物体、ユキムシ。こいつがふわ~っと飛び始めると雪も間近なんだ…なんて話もあったけど…。先日、あきる野市の山奥の秋川渓谷の支流で久々に見かけました。ホント、20年ぶりぐらい?
▲ほとんど心霊写真ですが(笑)、白くぼけて写っているのがユキムシです
このユキムシの正体はワタムシといういわゆるアブラムシの仲間。画像で見る限り、種類が良く良く分かりません。ネットで検索するとよく似た画像で『トドノネオオワタムシ』と同定されているものがとても多く見られるんですけど、ここは東京都あきる野市。トドマツが生えているとも思えない…。というわけで、きっとケヤキヒトスジワタムシとかケヤキフシアブラムシなんじゃないかなぁと思います(一番最後に渋谷で大発生した白いアブラムシの写真有りマス)。
▲まさに指先で融けない雪
ワタムシの仲間には、とても複雑な暮らしをしている連中がいます。例えばくだんの トドネノオオワタムシ…。トドネノ…というくらいだからトドマツ(とヤチダモ)と密接な関係にあります。
トドマツとヤチダモが自生する北海道や東北では秋になると、それまで根ぐらにしていたトドマツの根っこからふわふわと飛び立ちヤチダモを探してまわるトドネノオオワタムシの雌が見られます。そのライフサイクルを調べて箇条書きにしてみると、実に不思議な生態です。
- 1.羽を持ったふわふわがヤチダモに到着(ちなみに、ふわふわは全部雌)
- ヤチダモで幼虫を産む(雄と雌が半々。あるいは雌やや多めだとか)
- 幼虫が大きくなると雄雌の交尾によって1個だけタマゴを産んで昇天
- タマゴで冬越し(まさに命の結晶だね)
- 4月ぐらいに孵化。ここで生まれた幼虫はみーんな雌
- ヤチダモの芽に貼り付いて、1匹に付き約150匹の子供を産む(無性生殖で生まれてくるのはやっぱりみんな雌)
- 幼虫は脱皮を繰り返していくと6月頃に再び羽+ロウをまとった雌になる
- 初夏になるとヤチダモの芽が育ち養分が採れなくなるのでトドマツへ移動
- トドマツで再び150匹の羽のない雌を産む(そして昇天)
- トドマツの根に潜って何度か世代交代(ここでアリとも共生するらしい…)
- 寒くなると脱皮で突然羽を持つ(まだみんな雌)。そしてヤチダモ目指して飛んでいく(1.へ戻る)
…なんだこりゃ。雄がいる期間って、つまり秋の2.~3.の時期だけ。普段は雌だけでガンガン増えるていくのはスゴイと思いますけど、ヤチダモとトドマツがないと生きていけないというのも、果たして洗練されているといっていいのか…ちょっと微妙な感じですね。
これがケヤキヒトスジワタムシになると、トドマツの部分がササ、ヤチダモの部分がケヤキに置き換わります。
それにしてもこのふわふわ、何のためにあるのかイマイチ良く分かっていないそうです(一説によれば飛びやすくするため、あるいは飛ぶための水分除けだとか)
▲脱ぎ捨てた帽子にとまるワタムシ
それにしても、こんなに目立って鳥にやられないもんなんですかねぇ。これだけふわふわしていると、鳥的にも捕まえ難いんだろうか…?
▲近くの畑の梢ではホオジロが…
▲こっちではモズが高啼きしてました
▲時をさかのぼること2005年の5月19日の渋谷(まったく写ってないけれどおびただしい白い虫が飛んでます)
▲ケヤキの葉っぱにとまる白い虫(白いアブラムシたち)
▲翌日の地面は真っ白。うげげげ
11月 12, 2007 虫 | Permalink
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2007/10/09
風に吹かれて
天敵ヤドリバエの中国からの移入で絶滅寸前の噂が絶えなかったミノムシですが、まぁ、居る所に行けばまだまだ元気にしているようです。
数年前、仕事でミノムシを探した時は、ほんとにアチコチさがしても見つからなかったというのに、去年は隣の家の生け垣で発見。しかもそこから移動してきたらしいチャミノガが忽然とベランダに姿を現したのには驚きました。
▲「あたいに触ったらケガするよ」
バラのトゲを装備したオオミノガ
先日、都内の多摩森林科学園にある谷間の開けた所で、かなり背の高い木の枝からミノムシがぶら下がっているのを見かけました。ぶら下がるといっても、前の写真のように枝にぴったりくっついているのではなくて、糸でぶら下がっている状態です。いわゆる「風に吹かれて」状態です。
▲まるで空中浮遊ですね(笑)
ミノガのメスは飛ぶことができず、一生ミノの中で暮らします。ということは、こうしてクモが糸を吐いて風に乗って飛ぶように、高い所から糸でぶら下がって風に吹かれて移動するしか自律的に拡散する手だてがない…。
生まれたばかりの子たちが母親のミノから糸を垂らして移動していくというのは良く言われることですが、ミノをまとった成虫がこうして移動するに至るきっかけは何なんでしょうか?(サナギになる時?) あれこれ調べても分かりませんでした。
くだんの彼はあまりにも長く糸を延ばしたがために、風下にある電線に糸がくっついてしまい、しかたがなく電線に向けて登っていきました。15分もあればすっかり手の届かない所まで…。意外と足が速いんですね。
▲この子は糸を足で押さえつけながら登っていました
▲白く絡まった糸はミノをほどいた時のもの?
それともぶら下がりで使用済みのもの?
ミノガといえば植栽から見ると本来は害虫扱いなワケですが、持ち前の愛嬌のある風貌から昔からずいぶん親しみを持たれているという、何とも妙なポジションにいる昆虫じゃないかと思います。そんな「ミノムシが絶滅する」というと何となくセンセーショナルな印象を受けますが、だからといって害虫扱いのミノガの個体数を熱心に調査する機関もなく、webやら書籍では「絶滅寸前」と書かれる所が多いようですが、本当の所、どうなっているのかちゃんとしたデータがないためにイマイチ良く分かりません。
意図せずに駆除なり抑制の効果が出ているのは本当のようですが、宿主を駆逐する程に寄生のシステムが洗練されていないとも思い難いのですがねぇ…。
▲愛用の携帯にぶらさがるミノムシストラップ
10月 9, 2007 虫 | Permalink
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2006/10/05
柵をボロボロにしたヤツは・・・
新宿御苑の池の周りに張り巡らされた柵に何だか気になる傷がいっぱい付いています。まるで誰かが目の粗い紙ヤスリで面取りしたかのような跡。まだまだ傷跡は新しいようです。これは一体、誰の仕業? しばらくそこで待っていると・・・。
やってきたのは、腹の黄色い模様が波打つモンスズメバチ(スズメバチの仲間)。こいつは、スズメバチの中でも結構凶暴なヤツで、普段は樹液なんかに集まるようだけど子供(幼虫)を育てるためにはセミとかカマキリを狩るそうです。そういえば、先日、フランス式庭園でツルボの群生とカマキリを撮影していた時、ツルボの間を縫うように飛んでいたのもこのモンスズメバチだったような・・・。
とにかくこいつが柵の角を一生懸命かじる、かじる、かじる。食べているワケではないようで、時々、どこかへ飛び去ってはまたやってきてかじる。スズメバチの巣作りの材料といえばおもにドロだったような気がするけど、この行動はおそらく巣作りに違いない。御苑のモンスズメバチの巣は池の柵で出来ているんでしょうか。
ところでハチの巣といえば両面六角構造。この六角形というのは不思議ですよねぇ。正四面体の枠に入れたシャボン膜よろしく、六角形というのは隣接する境界面積を最小にしつつ(材料の節約)同時に安定(強度)も保てる合理的な形なんですよね。同じ形の構造素材が飛行機や新幹線のボディにも使われているのも納得です。そういえば、トンボの羽の細かな構造体やカメの甲羅のパーツも六角形。関係ないのかもしれないけど、雪の結晶やキリンの模様も六角形ですね。並べると平面に成るのは、正三角形と正方形と生六角形しかないわけですが、
それにしても近頃のスズメバチたちの都市化は著しいようです。特にキイロスズメバチとコガタスズメバチについていえば、天敵のオオスズメバチが少ないことをいいことに、都市部に蔓延り始めているとか。先日、代々木公園で行われたインド系のイベント(ナマステ・インディアだったかな)に出かけた時も、売店のマンゴージュースの匂いに誘われたキイロスズメバチが屋台のテーブルの上を我が物顔で飛び回っているのを見かけました。悪気はないのにね。
クマにしろハチにしろ、何らかの形で被害がでるようになっちゃうと『過剰な駆除の対象』になっちゃうのも仕方がないことなのでしょうか。「アリの巣コロリ」なんていう殺虫剤をみると、なんだかやりきれないような気もしないこともないけれど・・・。
10月 5, 2006 虫 | Permalink
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2006/09/07
街路樹に二本線
新宿西口のビル街で妙な光景に出会いました。街路樹に二本線。木の幹に筵などを巻いて冬ごもりに備えるなら分かるけど、こんな真夏に冬ごもりというわけではなさそうだし、一体、何のためにこんなことをしているのでしょうか?
近づいて見るとどうやら両面巻にしたガムテープらしいです。実験アートかと思いきや、ちがうちがう。ガムテープの粘着性を利用した捕中帯のようです。よーく見ると小さな黄色いイモムシがびっしり(嫌いな人は画像をクリックしないでね)。
二本線の上側にたくさん付いていることを見ると、どうやら木から下りる習性を利用して捕獲しているようです。あまりにも大量なイモムシたちなので、「俺の屍を越えていけ」的なブリッジが出来てしまうようで、念には念をというわけで二本目のトラップが準備されているワケですね。
頭上のケヤキを見ると、あー確かにずいぶん喰われてます。しかも葉脈を残すみょうちくりんな食痕。この子たちは誰?
どこかにこの説明があるはずと探し回ると、ありました、張り紙。
この子たちは、ニレハムシ(ニレ科の葉を食草にするハムシの仲間)の幼虫なんですね。ニレハムシがニレの葉を食べるのは幼虫の時だけではなくて、成虫になっても食べちゃう大のニレ好き。毎年秋になると大発生してはケヤキを喰いあさっちゃうのですっかり嫌われ者です。ニレハムシは卵から孵ると葉っぱを食べて大きくなり、やがて土中に潜ってサナギになる。やはりその習性を利用した駆除方法のようです。
建設局の補修課街路樹係というのは、枝が伸びて車両妨害している街路樹の剪定をしたり、毛虫なんかの大量発生に対応している部署。この「農薬を使わない害虫駆除」というのは建設局の職員提案によるもので、平成16年度に提案されて実施されたそうです。つまり、新宿西口にある500本のケヤキにこのガムテープが巻かれているワケですね。気が付かなかったなぁ。ちなみに、あちこちで話題を呼んだ「インターネットを使った都税納税者の差し押さえ物件の競売」と同じ年に提案されたのだとか。
ニレハムシの幼虫は農薬を使わないと駆除できない猛者シモムシ君。さらに成虫ともなると農薬すら効かなくなるんだとか。連続散布不可と法律で定められている農薬(スミオスチン等の農薬)も使えず、苦肉の策がこのガムテープ捕虫帯なんですね(農薬散布するよりも毎年290万円の節約だとか)。まぁ、張り紙にも有りますが、見た目がキモいので不快に思う人は多いかも。
木の幹をガムテープでふさいじゃうと困る生き物たちもいそうな気がしますね。でも、樹上を歩き回る蟻たちには効かないようで・・・。こっちのドクガ君はお困りの様子でした。
9月 7, 2006 虫 | Permalink
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2006/08/08
エノキのアイドル(ゴマダラチョウの幼虫)
リンクさせていただいている泉先生にゴマダラチョウがいるエノキを紹介してもらったので、さっそく見学に行ってきました。場所は新宿御苑のすぐ近所の植え込み。
エノキの実は人間が食べても甘くておいしいとあって、鳥にも人気が高いんでしょうね。ツツジの植え込みの中、鳥の糞から芽生えたであろうエノキがぽつりぽつりと生えていました。丹念にチェックしていくと、居ました居ました。1つのエノキに5〜6匹のゴマダラチョウの幼虫。それがまた、か、可愛い(笑)。
エノキの葉っぱに糸を吹き付けて作った台座と呼ばれているエリアの上でちょっと休眠中。どの子も、葉の先端から中心に向かって、ちょうど葉っぱの柄の方向を向いています。糸があるおかげでしっかりと身体を固定できているようですね。幼虫の時はこっち向きだけど、サナギ(前蛹)になる時はその正反対。葉の裏側で葉の先端側を向いてぶら下がるそうです。

春、幼虫で冬越した子たちが、枯れ葉の下からはい出て木に登り、枝の又にこういう台座を作っては芽生えるエノキの新芽をもしゃもしゃ食べてるそうです。でも、葉が伸び始めて餌が潤沢にあると、今度は葉っぱに台座を作るようです(ただし春の脱皮後だそうな)。台座で寝ている連中を見て気がついたのは、台座を作った葉っぱは食べないということ。お気に入りの場所に台座を作るんでしょうか(キッチンとリビングが分かれている感覚?)。葉脈を残す食痕もユニークです。
そういえば、泉さんもご自身のブログのコメントで「頭を持ち上げるポーズはさっぱり威嚇にならないんじゃないか」と書かれていましたが、確かに言われてみればそんな気がします。頭を葉っぱと平行になるまで折り曲げることで肉角が強調されるようですが、それが威嚇になっているとはちょっと思いがたいですよね。行動自体、台座に後ろ半身の足をしっかり固定して身体をこわばらせているようにしか見えません。ちなみに、この姿勢はどこででも出来るのではなくて、台座の上でのみ可能なんじゃないでしょうか? もしも、枝の又の部分でこの姿勢をすると、シャクガの幼虫がよくやるような枝の擬態にも見えなくはないんですが・・・。威嚇ポーズを天地ひっくり返して見ると前蛹の姿にも見えなくもないし・・・。もしかして、防御姿勢?
ホントのところ、どうなんでしょうか?
8月 8, 2006 虫 | Permalink
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2006/08/04
ヘビのひとにらみ(ヒメジャノメ)
玉川上水跡の桜の木陰に生えているカラムシにヒメジャノメが止まっていました。羽の模様がヘビの眼に見えるからジャノメチョウ。目玉の模様がちょっと薄気味悪い感じもします。
私が持っているジャノメチョウのイメージを一言で云い表すなら「古い図書館」。「下手に触ると重い病気に掛かりそう」、そんなよく分からない印象があります。ホント、鳥の気持が良く分かります。
ジャノメミシンは「ボビン(糸巻き)を上から見るとヘビの眼みたいだから」、蛇の目傘は「白ヌキの模様がヘビの眼みたいだから」と、それぞれはリンクしていなくともネーミングの由来が一緒なのは、日本人がヘビに対して持っている特別な「畏れ」とか特別な「神聖さ」の現れなんでしょうか。ちなみに、ジャノメチョウの種名は「gotama」。仏陀!
ヒメジャノメは後羽にある目玉模様の上に三つの小さな眼が並んでいることと、白い線が直線であることが特徴だそうです。割と明るい林が好きなんですね。花には止まらず、樹液や腐った果実、糞などに来るそうです。イネ科(ササやススキ、ジュズダマなど)を食草にするらしいので、卵を産みにきたんでしょうかね?
そういえば、仕事で大阪に行った時(お笑い)、遊びに来たおばちゃんがジャノメチョウ模様(色もクリソツ)のニットのセーターを着ているのを見て、精神的ショックを受けたことがあります。ヘビ柄といいヒョウ柄といい、あれは「なめたらあかんぜよ!」という擬態行動なんですかねぇ(笑)。
ご覧の通り、眼だけは裏面もほぼ同じ模様です。
8月 4, 2006 虫 | Permalink
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2006/07/31
今年も来たよ!(ツマグロヒョウモン)
カリブ海界隈に出張してたり雨が続いたりで一時更新を中断していましたが再開します。
さて、梅雨明けが発表された前日のこと、見覚えのあるタテハチョウを見かけました。場所は、去年もこのブログで紹介した、渋谷の端っこを通る中野通り沿いの道路脇。アメリカオニアザミの林の中・・・。
地球温暖化にともなって北上を続けているツマグロヒョウモン(タテハチョウの仲間)です。昨年大発生した彼らですが、ウチの近所に映えているスミレ(幼虫が食草にしています)では鳥たちにやられたり、寒さに耐えきれず(中身が死んじゃうとボロボロに風化しちゃうんですねぇ)、結局20近くあったサナギは全滅してしまいました。まぁ、そもそも熱帯の林床で生活している連中ですし、本来は幼虫で冬越しするそうですけど、完全に舗装された道路沿いのブロック塀のような場所では全滅してしまうのもしかたがないことなのかもしれません。

やはり都会の冬は越せないんではないだろうか・・・と思ってはいたのですが、そんな過酷な場所よりはいくらでも条件のいい場所があったようで、6月の中旬頃からチラホラとそれらし姿が見られるようになりました。無事に?生き残ったというワケですね。
飛翔能力の高い連中ですのでなかなかカメラで撮るのが難しいのですが、ぼちぼち彼らも居場所を決めて縄張り行動もはじめた様子。ならばと目星を付けて写真しにいくことにしました。場所はアメリカオニアザミが山ほど映えている道路脇。アザミの前でじーっと待ちかまえていたら、ハナバチやナミアゲハ、セセリチョウに混じってツマグロヒョウモンのオスがやってきました。
もうすぐ8月。ということは、そろそろ幼虫も?
そういうわけで、町内に生えているスミレを探し歩いてみると・・・。
居ました、居ました! ちっちゃいながら、ツマグロヒョウモンの幼虫特有の色と形態をした幼虫が数匹、スミレの茎にしがみついていました。再び今年も、去年のような大海嘯に襲われるんでしょうか>スミレ
7月 31, 2006 虫 | Permalink
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2006/03/14
暗渠で見かけた蝶
気温が16度まであがった土曜日。近所の暗渠探索へ行ってきました。場所は水道道路の北側斜面。この通りはもともと起伏の激しい地域に盛り土をして敷設された道路なので、いい感じにほっとかれた土手が所々に残されています。この通りの北側は西新宿(淀橋)までに通じる小さな川がたくさん流れており、今でもその名残が暗渠となって残っています。
写真(左)は暗渠上の緑地に植えられていたカンザキアヤメ。
出かけていった暗渠はもともと小川だったためか転用不可能な狭小地としてすっかり取り残されてます。空き地にしておくわけにもいかないのか、近隣の住宅地との干渉帯としてヤブツバキやツツジなどの公園植栽が植えられていてちょっとした緑地になっています(公園というほどではない)。すぐ隣は水道道路の土手。人通りもすくなければ手入れもままならない。ゆえに、意外な生きものに出会えます。
ここは水道道路から北側に下る階段。以前は、ボロボロの単なる石組みでした。しかし、さすがに学校も近くて危険と判断されたのか、近年、コンクリート造りの立派な階段にリニューアルされてしまいました。石段には隙間が多くてトカゲやヤモリ、小型のカタツムリが居ましたが、コンクリート化されたおかげですっかり姿を消してしまったのがちと残念。
と、そんな階段に何やら黒い物体がとまっていました。おお、ルリタテハではないかいな。
確かに、ここ数日何度か黒いタテハチョウを見かけたのですが、飛翔能力が高い彼らのこと。とてもじゃないけど私の使っているカメラでは飛んでいる姿をおさえられるはずもなし。すっかり諦めていました(去年も見かけたんだけどついに撮影はできなかった)。夏の高尾山で樹液を吸っているところに何度か出会えたんですが、吸蜜の時は羽を閉じてしまうのでルリ色?の立派な羽をとらえる機会になかなか出会えなかったんですよねぇ。
そろりそろりと近寄ってぱちり。虹色に光る剛毛が折からの風にあおられてふさふさとそよがれている様子で(この日、都内で最大瞬間風速18メートルを記録したそうです)、顔つきといい意外にどう猛な印象です。羽もまだまだ綺麗なので、去年の秋の子なのかな? 横から見ると、まるでステルス戦闘機。ピンと伸ばした触覚がご愛敬ですね。しばらくひなたぼっこした後、通りかかった犬を散歩させる人に驚いて、植え込み(ヤブツバキ)の高みに移動してしまいました。それにしても、この時期、何を喰って(何の花の蜜を吸って)生きているんだろうねぇ?
もっと他に居ないかなぁとあれこれ探し回っていると、ツツジの植え込みにモンシロチョウ(多分オス)を発見。やわらかな夕日が、春らしい黄色の羽の内側の愛らしい模様を透かしこんでいました。彼らにとっては、風も強すぎるしまだまだ寒いのかな? さっきのタテハチョウに比べると何とも華奢な様子。近寄っても逃げる気配なし。おじゃましました〜。
3月 14, 2006 虫 | Permalink
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2005/11/07
立冬に飛ぶ虫たち
『音たてて立冬の道掃かれけり』
お向かいのおばさんは今朝も早くから竹箒でソメイヨシノの枯れ葉をはわいていました。
今日は立冬だというのに、冬の気配なんぞどこ吹く風。東京は既に24度まで上がっています。私が秋田で暮らしていた子供の頃といえば、文化の日あたりには鉛色の空からアラレがぱらぱらと落ちてきてはコツコツと窓ガラスを叩いていた記憶があるんですがねぇ。
立冬の初候といえば山茶始開。あちらこちらで茶の花が咲き始めました。甘い良い匂いと白い花弁が印象的です。茶の花には何かとたくさんのハチが集まるもんですが、新宿御苑で見かけたこの茶の花には虫が一匹もいませんでした。
お茶って一般的には新潟県の村上市が北限だと云われているらしいけど、ウチの田舎では秋田県山本郡琴丘町が北限だと云われています。
http://www2.ocn.ne.jp/~chanoyu/report24/hokugen.htm
調べてみると諸説があるそうで、他にも茨城県の太子町、宮城県の気仙沼、岩手県の奥久慈など、茶の北限にはいろんな説があるようです。
お茶の花にはいなかったけれど、身の回りではまだまだ虫たちが活躍し飛び回っています。ここ最近の虫画像を・・・。
↑ガードレールで一休みする赤アカネ。羽脈の影が美しいです。大江健三郎の「『雨の木』を聴く女たち」に、窓ガラスでつぶれた蠅の羽ごしに遠くの雪山を見るなんていう英語による俳句の話が出てきますが、虫の羽脈には風景をドラマチックに異化して見せるフィルタ機能が隠されているのでしょうか。
↑オニノゲシで花粉を食べるハナバチもモンシロチョウのずうずうしさには舌を巻きます。
↑ケヤキの木の下でホバリングをするハナアブ。花を探すわけでもなく、強烈な縄張り行動を繰り返していました。
↑新宿御苑のホトトギス(タイワンホトトギスかな?)で吸蜜するホシホウジャク。菊花展が行われている花壇の反対側で、騒ぎを尻目にのんびり飛び回っていました。花にとっては困りものかもしれないけれど(花粉を媒介してくれないから)、蝶にはない洗練された飛翔術はとっても魅力的。
11月 7, 2005 虫 | Permalink
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2005/11/02
ツマグロヒョウモン その後の後の後
現在、ちまたに出回っているパソコンといえば、OSが無いとなーんにも使えないタダの箱。でも、80年代の家庭用コンピュータといえば、電源を投入すると、内蔵したROMからBASICが起動する機種が多かったんです(シャープの一部の機種を除く)。7セグ(16進数専用)ディスプレイから、CRTディスプレイを獲得したことで、コンピュータがどんどん身近になりはじめた頃の話です。
BASICはいわゆるインタープリタ内蔵の言語で、しちめんどくさい16進数のアセンブリコードを書かなくても、printやreturnといった極めて英語ライクなコマンドでプログラムが組めるために、子供から大人まで簡単にプログラミングを楽しむことができたんです。いい時代でしたよねぇ。もちろん、今でも一部のプラットフォームでBASICは残っています。
当時、そんなBASICマシン上で動かすソフトとして根強い人気があったのがLIFE GAMEです。もともと70年代に考案されたいわゆる生物の誕生~淘汰をテーマにした簡単なシミュレーションで、生物を画面上のドットに見立ててその繁栄や淘汰の姿を淡々と楽しむものでした(中沢新一がアースダイバーに書いているけど、ホント、こういうコンピュータの用途に根付いている創世的価値観っていかにもキリスト教の匂いがするなぁ)。進行はドライそのもの。あっという間に滅んでしまうパターンもあれば、画面いっぱいに繁栄していくパターンもありました。
そのシミュレーション上では、ワタシこそが神。ぽちぽちぽちと生物を配置しては、うおりゃーっと時間を進めて、「増えた」「絶えた」「安定した」「おもしろい移動パターンができた」だの密かに楽しむワケです。まぁリンクを見て貰えば分かりますが、見た目がレトロフューチャーなバイブレーションがビンビンな感じなので、今でもぐっとくる人も多いと思います。
このLIFEゲームは、生物の誕生と死亡のアルゴリズムさえ知ってしまえば簡単に作れてします。当時、LIFE GAMEを作って遊んでいた仲間(なんかってイヤーな感じがするけど、今いる会社はその連中で作ったノダ)うちでは、草原、羊、オオカミみたいな連鎖と強度の設定を加えたりするのが流行っていて、そりゃもう夢中でいろんな条件を加味して遊んでいました。
回りに仲間が少なすぎると滅び、回りに仲間が多すぎても滅びる。回りに仲間が少なすぎると子孫が誕生しないし、多すぎても誕生するスペースがない。これだけ単純なアルゴリズムですから、「ごっこ」には違いないのですが・・・。
これだけひっぱって、またもやツマグロヒョウモンの話になるわけです。
ウチの近所のスミレのある通りが、もはや大混乱に陥っています。スミレはすでに丸裸。エサがなくなったために小さな幼虫たちは、エサを探してあたりに散らばり始めている様子で、道路を横断している連中はツブされてたくさん死んでいる始末。さらにブロック塀のいたるところには例の金メッキ調のトゲを持つどす黒いサナギがぶらさがり、その間を終齢に達した大きな幼虫がはいずり回っている・・・。何なんだこの異様な光景は?
その光景を見て真っ先に思い出したのが、LIFE GAMEでした。アルゴリズムを間違えたためにめに、画面上をまたたく間にドットが広がっていき、そのまま安定できずに一瞬のうちに画面からドットが消えていくカタストロフィ・・・。
この先、この子たちはどうなっちゃうんでしょう? こんなんで、冬、越せるのホント? 丸ごと全滅になんてならないようにしてくれませんかねぇ、ホメオタシスの神様。
この先、さらに温暖化が進むと、もっと奇妙なことがおきるんだろうか・・・。
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さて、この先は毛虫画像がありますので、嫌いな方はパスしましょうね。
←矢印の先に幼虫とサナギがいます。背面はもっとすごい!
←ちらばりはじめた幼虫たち。このスミレだけ、まだ葉がある。
←ブロック塀はサナギにはむかない場所のようで・・・
←ヒヨドリのフン。どうやら幼虫も喰っているらしい。
←先日見かけた前蛹の子もすっかりサナギに。
11月 2, 2005 虫 | Permalink
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2005/10/25
ツマグロヒョウモン その後の後
徐々に秋も深まってきたせいか、宵に鳴く秋の虫たちもずいぶん数が減ってきました。虫たちが残した宵闇の静謐さを楽しむには、あと幾夜といったところでしょう。
そんな今日この頃、あのツマグロヒョウモンたちはどうしているのでしょうか?
私は大きな勘違いをしていました。9月に旅立った連中が今年最後の成虫で、彼らが産んだ卵こそが過酷な冬越しをする幼虫になるのだろうと。今、あの界隈を見に行けばウチ同様にぼろぼろになったスミレが残されていて、うまくすれば卵すら見つかるかもしれないと・・・。
・・・しかし、予想は大きく外れました。あの子たちの次の世代が大きく育ちサナギにまで到達していました。つまり、8月15日に生みつけられたタマゴが、9月の15日前後に成虫になり、その直後に生み付けられたであろうタマゴが10月16日にはサナギになっているんです。この調子だと今年は何回発生したことになるのでしょう?
泉先生からも頂いたコメント通り、まさにニッチな所で爆発的に増えてしまった。スミレを食草とする競合生物がほとんどいないゆえに、野放図に増えてしまったというのが現状でしょう。今年は東北北部にまで到達したそうですから、数年のうちに北海道上陸も間違いないのかも。
それにしても、増えすぎゆえの食料不足は深刻です。スミレは丸裸。写真じゃわかりにくいかもしれませんが、死んで落ちている連中も少なくありません(死んじゃうと赤のラインがだんだん色落ちしていくんですねぇ。)
しゃがみこんで観察していると、丸裸になったスミレの茎にいた一匹が突然元気よく動き始めました。休眠するときはキケンを避けるために食草から離れるなんて話も聞くので(ウチに居た子たちはそういう行動をしなかった)、後を追ってみることにしました。

縁石の上を歩く歩く。裸になったスミレを背にして大きく移動すること3メートル強。時々頭を上げて匂いでもかいでいるかのように歩いて行きます。やがて、その先にあった丸裸のスミレに到達すると再び茎を昇り始めました。しかし、茎の先には葉っぱは残されていません。それを確認したように「あれ?」というように固まると、そのまま動かなくなってしまいました。何がしたかったんでしょうか?
そういえば、ここまで大きくなったというのに、サナギの姿を見かけません。いったいどこにあるのでしょうか?

以前子供を預かったコンクリート塀の付け根に生えていたスミレ出身の連中は、そのまま大きくコンクリート塀を乗り越え、反対側で前蛹になっていました(接写していたら震度4の地震があって驚いた!)。こんなところで生き残るのは難しいのでは?

ふと見ると、スミレから離れた所にぽつんと生えているイヌホウズキが目に入りました。スミレからの距離、約3メートル。ここを利用しない手はないはず!
いました! ここに例のキラキラしたトゲを持つ2匹のサナギがぶら下がっていました。普段はチョウをお客にしないイヌホウズキがこんな風に利用されるだなんてちょっと興味深いです。都市ならではの光景ですよね。
それにしても、この大繁殖のおかげで丸坊主になったスミレは見ていてちょっと不気味です。そのうち、同じ熱帯出身のウスバキトンボも東京あたりでは定着しはじめるんじゃないですかねぇ。
10月 25, 2005 虫 | Permalink
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2005/09/29
決死のダイビング
渋谷の駅前にある事務所の近所には、ハナゾノツクバネウツギがあちこちに植えられています。夏の終わりになると、セセリチョウやスカシバたちが集まってくるので、お昼を食べに外出する楽しみが増えます。
今日はその植え込みの一角にあるヒルガオでヤマトシジミを見つけました。ありゃま、すっぽりと奥まで入り込んで吸蜜してるじゃないですか。花ごと持ち上げて撮影しても(携帯電話ですが)、一向に逃げる気配がない。ありゃぁ、はさまってないかい、こりゃ。
こんなこともあるんだなぁと、似たような例がないかネットで調べてみると、同じように奥まで入り込んで終いにはオシベに挟まれて動けなくなって死んでしまうという例を見つけました>写真歳時記おさむめも
セセリチョウが潜っているのは時々見かけるんですがねぇ。キミはやめておいたほうがいいよ?>ヤマトシジミ
ところで、近頃、白っぽいヒルガオを見かけます。あれは、セイヨウヒルガオという外来植物なんですね。こうして見ると、やはり関東に集中しているようです(生きもの地図)。次に見かけたら撮影しなければ。
なお、後で見に行ったらヤマトシジミ君は無事に脱出できたようで、「やれやれ」といった風情で近くのハナゾノツクバネウツギの上で休んでいました。
9月 29, 2005 虫 | Permalink
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2005/09/28
露かとおもったらおしっこかよ(ツマグロオオヨコバイ)
先日出かけた玉川上水で、とにかくあちこちにいたのが、このツマグロオオヨコバイ(オオヨコバイの仲間)です。カメラを向けると、さささっと横歩きして茎の反対側に隠れちゃう。うーむ、これが横這いか。
自宅のある笹塚にしろ、この玉川上水にしろ、とにかくこのツマグロオオヨコバイがたくさん居ます。もともと個体が多い虫なんでしょうけど、ここまで多いのも何だか変な感じがします。
自宅にあるマダガスカルジャスミンにもびっしりツマグロオオヨコバイがいます。彼らを見ていると、とかく日永おしっこしながら生きてる。そんな印象があります。あんまりたくさんいると気持が悪いので時々追い払ったりしているんですが、すぐに戻って来ます。とにかく、ウチではしょんべん虫扱いしています。なんか、大嫌いなセミにも似ているし・・・。

このツマグロオオヨコバイたちが止まっている葉っぱを見ていると、「あー、なんかみずみずしい所を選んでいるなぁ」という印象がありました。おいしい所は虫が一番良く知っている?
しかし、それは間違い。みずみずしく見えるのは、彼らのおしっこです。あれは露でも何でもなく、まぎれもなく尿です。尿です。大量の尿です。この尿のおかげで、スス病が発生するという話もあるみたいです。稲につくツマグロヨコバイは、稲の害虫扱いなんですねぇ(萎縮病を媒介するとか)。うーん、世界的に嫌われているのね。
彼らのたくさんたかっている木(ニセアカシア)を見ると、脱皮した後がアチコチにありました。成虫はたくさんいるし、殻も落ちているんですが、幼虫は見つかりませんでした。普段どこにいあるんだろ?
9月 28, 2005 虫 | Permalink
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ツマグロ、羽化しました
9月15日の朝、ツマグロヒョウモンが羽化しました。タマゴを生んでいる所を見かけたのが8月14日。約1ヶ月で大人に成っちゃうんですねぇ。
北向きのベランダの日差しが関係しているのか、ウチにいるチョウたちは、羽化といえば必ず8時台。そろそろ来るはずと狙ってはいたんですが、ちょっと目を離したスキに(正確にはトイレに行った間に)羽化してしまいました。チョウの羽化には立ち会えない。運が無いというか何というか。これはもう、我が家のマーフィーの法則に加える必要があるのかも。
網の中なんで撮影しずらいとあって、羽先が伸びるまで撮影は遠慮していました。これは、羽化して20分ぐらいたった所です。まだ羽はぺちゃんこですね。羽が開いていないのでオスなのかメスなのか分かりません。
網の中にカメラを入れて接写してみましたが、やっぱり、オスかメスか分かりません。それにしても、タテハチョウは極端に前足が小さいですよね(よく見ないと分からないぐらい)。とりあえずついてますってぐらいですね。l
アゲハチョウの前足には「ふ節」という化学感覚毛があって、植物の化学成分を調べて幼虫の食草としての成分が合致すると産卵刺激物質が分泌されるという「受容システム」があるそうですが、このタテハチョウの仲間にも同じ機能があるんでしょうか。とすれば、前足はそれだけにしか使ってないのでは?
網の外側を見たら、羽化後にした恒例のおしっこが乾かないで残っていました(さすが北側のベランダ!)。驚いたことに、ほんのりピンク色。そういえば、カブトムシのおしっこもピンク色系だったような気がします。あちこちネットを調べたんですが、さすがにそんなこと載っているサイトはないですね。
さて、羽ばたきを始めたのでそーっと網をひっくり返してみました。ありゃ、男の子ですね。
これから3時間ほどしたら、どこかへ旅だっていきました。絶対、帰ってこないと思うと何だか寂しいですねぇ・・・、などと思っていたらビックリ! 翌朝、何となく早起きしたので、蝶が抜けた殻はどうなったんだろうかとベランダに斜めに引っかけてある網を見ると、ありゃりゃ、帰って来ちゃってる! いやはや驚きました。そういう習性があるんでしょうかねぇ。カメラを捜そうとしていたら、網から飛び出してベランダの回りを飛び回ったあと、またもや何処かへ飛んでいってしまいました。
9月 28, 2005 虫 | Permalink
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2005/09/08
子供、預かりました
蒸し暑い夏の夜、水道水を入れたペットボトルを片手にぺたぺたと路地を歩くとすれ違う近所の人が目を合わせてくれません。ちがうんですよ、ほら、これはお酒じゃないですし。実はね、毛虫が住んでいる路地裏のスミレが枯れないようにお水をあげに行くんです。・・・。そう目で言い訳をしていますが、どこまで伝わっているものやら。
9月 8, 2005 虫 | Permalink
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2005/08/02
街で見かけるチョウたち/イチモンジセセリ、ヤマトシジミ
8月 2, 2005 虫 | Permalink
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赤と黒のトンボたち/ショウジョウトンボ、チョウトンボ
8月 2, 2005 虫 | Permalink
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2005/07/20
スズメも追い払う凶暴なチョウ/ヒョウモンチョウ(タテハチョウのなかま)
梅雨明け間近の真夏のような日差しが降り注ぐ昼下がりの玉川上水跡。「太陽がまぶしかったから」じゃないけれど、日向で遊ぶスズメを果敢にも猛スピードで追いかけ回すイカレたチョウがいるではないか! チョウも暑さでアタマをやられちゃうもの?
…なーんてのは冗談で、この恐ろしく飛翔能力が高いチョウは、とっても気が強いタテハチョウのなかまのヒョウモンチョウでした。カラムシにとまっていたので、てっきりヒメアカタテハなのかと思っていたら、めずらしくナミヒョウモン(もしかすると、ツマグロヒョウモンのオスかもしれないなぁ)。
土手からつきだした背の高いカラムシがお気に入りの場所のようで、そこに陣取っては時折ひらひらと訪れるナミアゲハやらアオスジアゲハ、果てはスズメに対して強烈な縄張り行動をとってました。いやはや、鳥まで追い払うとは、チョウもやるもんですね。その凶暴さときたら、まるで猫を追い払う雄鶏のよう。
敵?がいなくなるとせいせいしたのか、優雅な滑空をして近くのヒメジョオンで風にふかれながらゆっくり吸蜜してました。
追い払われたスズメたちは駅側の離れた場所で水浴び。このチョウがいる真下あたりが、もともとは小鳥たちの水浴びスポットだったんですが、この日ばかりはチョウの縄張り。後からやってきてちゃっかり陣取ってるんだから、あつかましいというか何というか。
ちなみに、モンシロチョウだけはなぜか眼中にないといった感じで、ヒョウモンチョウはひたすら無視し続けていました。見えてないってことないとは思うんだけど、なんでだろうねぇ?
そんな光景を路肩のガードレールから乗り出して撮影していると、足から子カマキリが昇ってきました。小さいのにいっぱしのハンター顔です。そろそろ本格的な夏ですね。
2005年7月15日 渋谷区 玉川上水跡にて
7月 20, 2005 虫 | Permalink
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2005/07/14
壁に貼り付き夜を待つ/ヨモギエダシャク(シャクガのなかま)
誰だよこんな白い塀にガムくっつけたヤツは! ・・・と思いきや(写真左)、貼り付いていたのはヨモギエダシャクでした。シャクガといえば中にはカジュアルな模様の連中(写真右下はクロフオオシロエダシャク@高尾山)も多いんですが、こいつは結構シブめな感じですね。
シャクガはとにかく種類が多くてぱっと見ただけでは、いやいやじっくり見ても何が何やらさっぱり分からない・・・。ホントは捕まえてひっくり返したりしないと分からないんだろうけど、虫嫌いのワタクシとしてはそんなこととてもできません。
それにしても蛾はカラスと一緒で世間的には嫌われ者。一体、何でだろう? 夜行性が多いから?(昼行性だっている) 毒を持つ連中がいるから?(蝶だっている) 模様がキモいから?(ジャノメチョウとかヒカゲチョウはかなりキモイぞ) 幼虫が葉っぱを食べちゃうから?(蝶もアブも喰うぞ)。良く分からないけど、蛾はイヤなものという共通認識って、蛾を悪いモノとする農業従事者たち祖先に持つ日本人の原意識なのかな?
ちなみに、ヨモギエダスアクは果樹園においては立派な害虫だそうです。クワ科、バラ科、ミカン科、ツバキ科、セリ科、キク科、マメ科、ナス科、ボロボロノキ科と何でも食べます。スダチなんか実まで食っちゃうそうです。食草がごく限られちゃう蝶よりも、蛾が洗練されている点は、まさにココ!
7月 14, 2005 虫 | Permalink
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がっつり喰ってます/シオヤアブ(ムシヒキアブのなかま)
カラムシの葉の上にシオヤアブがとまっていました。大概、ムシヒキアブ(他の虫を挽いて食うから)がとまっている時はお食事中のことが多いのでカメラを向けたくなかったんですが、ファインダー越しに見た感じでは休憩中のように見えたのですが・・・。
今、PCの画面で実寸の画面を見たら、・・・うーむ、やっぱりなんか喰ってますねぇ(昼行性の蛾(ヒゲナガのなかまっぽい))。
ムシヒキアブのなかまのシオヤアブは昆虫の体液を吸います。獲物を痺れさせたりとかしないで、体にぶすっと口を差し込んでそのまま・・・。獲物は、小さな甲虫類からハエやアブ、ハチなど。セミを襲っているのを見たことがある人もいるようです。むむむ、チャレンジャーだなぁ。
7月 14, 2005 虫 | Permalink
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2005/07/08
蜘蛛の巣に擬態?/トビイロトラガ
中野区から渋谷区、世田谷区へと抜ける中野通り。その通り沿いのとある一角に、ツタが絡んだ塀があります。道路拡張になった時に取り壊された民家の塀跡で、いつなくなってもおかしくない場所なんですが、回りをアスファルトでキレイに固めたりして今のところ残すつもりでいるようです。渋谷区のやることはよくわからん!
そのツタにトビイロトラガ(トラガの仲間)がいました。最初は、蜘蛛の巣に引っかかった枯れ葉か、マユの残骸かと思っていましたが、カメラを片手に近づいてみると鮮やかなオレンジと黒の羽を広げて飛ぶではないですか。これにはかなり驚きました。
このトビイロトラガの食草は、ブドウやツタ、ヤブカラシ。春と夏に2回出現するそうだから、いずれにしろタマゴを産みに来たか羽化したばかりか・・・。見た目はちょっとグロいですが、ハネを広げると、綺麗なオレンジとエンジ色。いかにもトラガの仲間といった風情です。
トラガは昼行性だけど、このトビイロトラガは夜行性とのこと。お休み中、失礼しました。
7月 8, 2005 虫 | Permalink
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2005/06/02
丸っこくてちょっぴりラブリー!/クマバチ

ぶんぶんぶん、はちがとぶ。
実家にあったフジの古木に花が咲く頃になると、毎年やってくるクマンバチ。石を投げると追いかけるのが面白くて何度も遊んだ記憶が・・・。Webで調べてみると「クマンバチ」とは「スズメバチ」のことを指すっていうんだけど、福島や秋田(偏ってるな)ではこいつをクマンバチと呼んでいたぞ!
ヒメウツギ(ユキノシタの仲間)の木でそのクマバチがせっせと蜜を集めしていました。相変わらず、ラブリー! おとなしい性格なのでカメラを向けると逃げちゃうんだけど、それでもでくの坊のようにじっと立ちつくしていたらそれで安心したのか、すぐ近くを飛び回るようになってくれました。ホバリングしながら周囲を伺うのは縄張り行動なんだそうですが、その仕草がまたラブリー!

ハチというとミツバチみたいに群れを作って群社会の中で生きていくとうイメージが強いけど、クマバチは基本的には単独行動(羽化し成熟するまで親の巣穴で過ごす)。枯れ木などに巣穴をあがつと、そこで2匹して仲良く暮らすそうです。うーん、その暮らしぶりもまたラブリー!
時には花の根元に穴を開けて強引に蜜泥棒することもあるらしいけど、このハチは花粉だらけで奮闘してました。
2005年5月29日 代々木公園南縁に面したNHK裏の土手にて
6月 2, 2005 虫 | Permalink
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ツマキチョウのおもひで/ツマキチョウ
6月 2, 2005 虫 | Permalink
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貢ぐ虫/ガガンボ(ハエ・カのなかま)
アシダカグモ、ガガンボ、ザトウムシ、カマドウマ・・・。とにかく足が細くて長~い生き物の姿に心地よさを感じるひとはあまりいないのでは? 私はアレが動いているのがどうにも不思議です。
ガガンボはなんとなく蚊に似ていますが、吸血はしません。こんなのが血をすったら恐怖です。そんな日本には住めません。成虫で冬越しするらしく、春まだ早い公園で飛んでいるのを見かけたことがあります(さすが寒さに強い双翅類!)。
幼虫は種類ごとに住み処があって水生やら陸生、果ては半水生までいて、場所によっては稲の根っこをかじったりして害虫扱いにされることもあるようです。
さた、このガガンボたちは何でしょうか? こまったことに、双翅類の中ではいっちゃん種類が多くて(アブを上回るそうです)、図鑑でも日本産のガガンボをきちんと網羅しているものにお目にかかったことがありません。世界に1万4千種類近く棲んでいるんだとか。
ガガンボは昭和初期にカガンボと呼ばれていたこともあるそうです。俗説多々あるその名の由来、蚊トンボがなまったという話もあるけれど、「蚊が姥」(カガウバ)がなまったというのが一番それらしい説です。
ちなみに、ガガンボの一種は、繁殖期になるとオスがエサを持ってきてメスを引きつけ交尾に臨むという習性があるとのこと。いっぱい持ってくればいっぱい交尾できるらしいです。エサをちゃんと持ってこられるオスが優秀なオスなんですねぇ。しかし、エサって何?
で、写真は、多分、キイロホソガガンボ(葉っぱにとまっている/幼虫が麦の根っこを喰う)、マダラガガンボ(ウチのドアにとまっていた)、そして最後の交尾中のアシナガバチ風の模様の個体は何だか分かりません。ガガンボの仲間ということでひとつ。
2005年5月28日笹塚にて
6月 2, 2005 虫 | Permalink
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2005/05/29
毒草を喰う蛾/キバラモクメキリガ、ヨウシュヤマゴボウ
通勤路に生えているヨウシュヤマゴボウ。成長が早くて毎日のように葉が大きく茂り、茎もどんどん太くなっていきます。先日、いつものように前を通りかかると、白い小さな蕾が付いているのを見つけました。秋には黒く毒々しいまでに色づくんですが、蕾はとっても可愛いもんです(毒々しいだけじゃなくて、実際、毒があるけれど)。「ああ、時間ができたら撮影しにいかなきゃなぁ」なんて思っていたところですが、今日、暇を見てカメラ片手に出掛けてみると・・・。
蕾を撮ろうとしたら、葉は穴だらけで、黒いフンまで・・・。蕾の背景で何かがもぞもぞ葉っぱを喰っている・・・。
確か全草が毒草だったような気がするんですが、そんな毒をものともせず果敢に葉を喰っている青虫。どうやら、キバラモクメキリガのようです。こいつの食草ときたら、ナシ、サクラ、エンドウ、エニシダ、タケニグサ、イタドリ、ギジギシ、ゴボウ、キクイモ、タバコ、セキコク、ヌヌギ、エノキと多種多様。ようは何でも喰うんですねぇ。ゴボウも食うからヨウシュヤマゴボウも喰えるんだろうけど、毒だぜこれ。
去年はお隣の桜から飛ばされてきたであろう終齢のキバラモクメキリガの幼虫が、ウチのベランダにあるプランターへ蛹になりにやって来ました。終齢はガラっと色合いが変わって、一種独特な色彩をまといます。無事に羽化できたんだろうかな?
ちなみに、黒紫色に熟すヨウシュヤマゴボウの毒の実は、鳥は食べるんですよねぇ。虫といい鳥といい、どうやって解毒しているんでしょうか。いやはや。
2005年5月29日笹塚水道道路にて
5月 29, 2005 虫 | Permalink
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2005/05/16
蛹と喪失感/ナミアゲハ
5月 16, 2005 虫 | Permalink
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2005/05/11
ミノムシぐらしにあこがれる?/ミノガ
箱根の須雲川のほとりでミノガのマユを見つけた。いわゆる、ミノムシである。枝先に向かってちょこんと立っている方がチャミノガ(写真左)。漫画のようにだらーんとぶら下がっている方がオオミノガ(写真右下)である。
ミノガは人によっては害虫扱いになる。中国では街路樹からミノムシを退治するために、東南アジア原産のヤドリバエを農薬がわりに使ったそうだ。しかし、それが近年、日本に移入してきたため、日本南部ではミノムシが絶滅の危機にあるというのだ。
実際、とある仕事の取材として都内のあちこちでミノムシ探しをした所、結構な確率でヤドリバエにやられたマユが見つかった。しかも、都市化が進んだ場所でその傾向が強かった。もともと生き残りが少なくなっている所に、さらにヤドリバエが追い打ちを掛ける形になっているのだと思う。なにしろ、宿主がいなければヤドリバエは繁殖ができない。
ちなみに、ヤドリバエが宿主にたどり着くプロセスもすごい。彼らはミノムシに直接タマゴを植え付けるわけではなく、ミノムシが食べている葉に微細なタマゴを産み付けることで、葉と一緒に体内に侵入するという。つまり、ミノムシに食べて貰うことで体内で孵化するわけだ。うーん、昆虫って残酷。
爆発的に増えるヤドリバエに対して、手も足も出ないミノガ。だいたい、ミノガは拡散する距離が小さい。渋谷の駅そばで見つけたミノガのコロニーも、細い道路1本隔てた向こう側の植え込みへは移動できずにいる。というのも、ミノガのメスにヒミツ?がある。
ほとんどのミノガのメスは移動能力に乏しい傾向にある。同じミノガでもメスにはいろんなバリエーションがあって、羽と足があるなしによって、有翅有脚型、無翅有脚型、無翅有脚型、無翅無脚型の4種類に分けられる。羽があるメスは遠くまで飛んでいって産卵ができるわけだが、残りのパターンのメスはマユがある場所からはほとんど動けない。羽も足も無い場合は、マユからおしりを突き出すだけである。タマゴから帰った幼虫たちといえば、糸にぶら下がって風の赴くままに翻弄されつつ移動するばかり。これじゃあ遠くまで行けないのもしかたがない話だ。
しかし、そんなやられっぱなしのミノガに朗報がある。日本には味方がいたのだ。どうやら、日本の在来種の寄生バチの一部がミノガに寄生するハエに寄生することが判明したのだ(ややこしい話だなぁ)。自然の懐は深いものだ。これでヤドリバエの北上に歯止めがかかればいいのだが・・・。
まるで一昔前に流行ったマーフィーの法則じゃないけれど、探すと居ないミノムシも探さない所には案外いるものだ。先日、自宅のベランダにミノムシを見つけた。な、なぜこんなところに? というか、いつからそこにいたんだ!? 隣接する両隣のお宅を見える範囲で探してみると、なんと左隣の家との堺にあるヤマブキにちょこん、ちょこんと2個体いるではないか。灯台もと暗しというけれど、まさかこんなに近くにいるとは。ミノガゆえに、見逃していた?(鬱)
5月 11, 2005 虫 | Permalink
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